映画『天空の城ラピュタ』の中の「君をのせて」を聴くと思い出す生徒がいます。
元気で明るく、「ぴょ~ん」と人懐っこく抱きついてくる女の子でした。歌唱のレッスンでは、のびやかな声できれいに歌おうとする姿が印象的でした。
おととしの夏、
転勤によるお引っ越しでサヨナラしました。
最後にレッスンをしていたのがこの曲「君をのせて」でした。
まだ、彼女には難しいかなと思いましたが、大好きな曲だというのでレッスンすることにしました。この楽譜を使いました
CDに合わせて二人でよく歌いました。
右手だけでもいいから弾きたいと頑張りました。
けれど、完成を見ずに突然のサヨナラ。偶然にも、お別れ会でクラスメイトが歌ってくれたのもこの曲だったのです。
それから1年が過ぎました。
昨年の秋に生徒さんのお母様からメールが届いたのです。
「この秋に発表会に出ます。『君をのせて』を弾きます。もちろんエレクトーンで弾きます」とても嬉しかったです。
新しい土地でもエレクトーンを続け、大好きだった曲をあきらめずに発表会で演奏するなんて…。
すぐそばで、目と目を合わせてレッスンすることはできなくても、
一緒に重ねていった楽しいレッスンの日々は彼女の中で生きているのかなと思いました。
サヨナラはさみしいですが、お別れした後の活躍を聞くととても嬉しいです。
コメントをお書きください